イラストレーターの制作環境とは

イラストレーターの制作環境とはどんなもの?
イラストレーターに憧れる人や、目指している人は、プロのイラストレーターが一体どんな制作環境でイラストを描いているのか気になる人も多いと思います。
そしてイラストレーターにはデジタル環境で制作する人もいれば、アナログ環境で制作する人もいます。
そこで今回はイラストレーターの制作環境とは、そしてどんなものがあるのかについてお話しして生きたいと思います。

デジタル環境の場合

まずはデジタル環境の場合から見ていきましょう。

パソコン

まず挙げられるものがパソコンです。
OSはMacを使用しているイラストレーターが多いようですが、Windowsを使用している人もいます。
そしてデスクトップ、ノートパソコンいずれを使用していますが、多くのイラストレーターは容量や作業の動作環境を考慮した上でデスクトップが多いです。
そして、デスクトップだけではモニターが足りないことが多いため、マルチモニターを設けていると言う人もいます。

ペンタブレット(液晶タブレット)

次はペンタブレット(液晶タブレット)です。
イラストの線画をはじめ、着色などさまざまな作業を行うためのタブレットで、板タブレットとも呼ばれています。
イラストレーターの場合は、WACOM社製のintuos PROシリーズを使用しているイラストレーターが多い傾向です。
そしてペンタブレットで描きながらマウス、もしくはキーボードでショートカット操作を行うといったスタイルで作業を行なっています。
また、ペンタブレットからよりアナログの作業感覚に近い環境で描きたいと言う人は液晶タブレットを使用しています。
液晶タブレットとはモニターの上から直接作業できるようになっているタブレットで、画面の上から専用のペンタブレットを使用して作業を行なうことができます。
液晶タブレットの多くはサイズが大きいものが多かったため、値段も張っていましたが、近年は小さなサイズも販売されるようになり、そちらを使用している人も多い傾向です。

イラスト制作ソフト

最後はイラスト制作ソフトです。
イラストレーターそれぞれが自身にあうイラスト制作ソフトを組み合わせて使用しているので、さまざまなソフトが挙げられます。
その中でも多くのイラストレーターはAdobe社のPhotoshopやIllustratorでイラストの制作を行なっています。
クライアントが作業や仕上がったイラストを確認するために使用しているソフトがAdobe社のソフトであること、そして機能の高さなどの理由で主流となっています。
そのため、多くのイラストレーターはPhotoshopやIllustratorなどのソフトを使用している傾向です。
また、近年はAdobe社のソフトよりも価格が安く、機能面でも豊富なCLIP STUDIO PAINTを使用しているイラストレーターも増えてきており、イラストを描くことに特化しているSAIなどを取り入れているイラストレーターも見られます。

アナログ環境の場合

次はアナログ環境の場合から見ていきましょう。

筆記用具類

まずは筆記用具類です。
イラストレーターにとって、もっとも必需品と言えるもので、イラストのラフ画を描く、もしくは下書きを描くために使用します。
多くのイラストレーターは鉛筆やシャープペンシル、消しゴムを使用しています。
そして中には色鉛筆でラフ画を描いてから、鉛筆やシャープペンシルで下書きを描いていくという手法をとっている人もいます。

紙類

次は紙類です。
紙は筆記用具類と並ぶ、絵を描くためにもっとも必要な道具です。
アナログで作業を行なっていく場合、画材によって使用する紙が異なるだけではなく、仕上がりや風合いなどさまざまなものに合わせて使用して生きます。
中でも水彩でイラストを描くイラストレーターは、多くの紙を持っている人が多く、イラストのテイストに合わせてにじみや、吸水時間などさまざまなことを考慮しながら紙を決めている人もいます。
そのため、アナログ環境のイラストレーターは多くの種類の紙を持っている人が多くいます。

トレース台

次はトレース台です。
ラフ画や下書きで描いた紙の裏から光を当て、本番で使用する紙に線画を写し描くために使用します。
本番で使用する紙にすべてを行なってしまうと紙が傷んでしまい、線画や着色を行うときに滲んでしまうといったことを防ぐことが主な目的です。
トレース台もさまざまなサイズがあり、さまざまな紙の大きさに合わせられるように大きいサイズを買う人が多いようです。

着色用の画材

次は着色用の画材です。
イラストの線画を仕上げる、もしくはイラストを着色するために使用するもので、水彩絵の具や油彩絵の具、コピックなどのカラーマーカー、カラーインク、顔彩、色鉛筆など、さまざまなものがあります。
また、いずれの画材を使用するための筆やバケツなども欠かせません。
そして画材を一種類だけ使用する、複数の画材を組み合わせて使用する、もしくはイラストのテイストによって使用する画材を変えるといったようにイラストレーターによって取り入れもさまざまです。

画像編集できるパソコン環境

最後は画像編集できるパソコン環境です。
アナログ環境のイラストレーターがクライアントへ入稿する方法として、配達業者に依頼をするパターンとデータ入稿するパターンと2つあります。
データ入稿をする方は、一度パソコンで編集を行うためにスキャンを行なっていく必要があります。
そのためには、編集するためのパソコン、イラストをデータとして取り込むためのスキャナー、イラストを編集するための画像編集ソフト(Photoshopなど)が必要となります。
いずれを使用してイラストの色調などを調整したうえで、データで入稿という流れができると、アナログ環境のイラストレーターも仕事がスムーズに進めることができます。

まとめ

今回はイラストレーターの制作環境についてお話ししていきました。
イラストレーターによって今回紹介したもののほかに、さまざまなものを導入しています。
もしイラストレーターを目指すとき、制作環境はどうすれば良いか悩んだときはこの記事を参考にしてみてくださいね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする