本や雑誌、カタログなどの挿絵に自分の描いたイラストが掲載されるのは夢のある仕事だと思いませんか？
とはいえ、イラストレーターの仕事は何のためにあるのかご存知ですか？
今回は、イラストレーターの仕事の役割についてお伝えしていきます。
イラストレーターの仕事の役割とは
まずイラストレーターは、絵を描く仕事ですが、画家とは全く違う職業です。
絵やイラストの作成を仕事にしているという点では、イラストレーターも画家も同じですが、画家は自分の気持ちや主観を絵で表現する仕事です。
それと比べて、イラストレーターは、クライアントがいなければ成立しない仕事です。
自分の感情や自由な表現は抑えて、あくまでもクライアント本位でイラストを作成しなければ、仕事になりません。
クライアントのイメージを形にする
イラストレーターの仕事は、クライアントのイメージや要望を形にすることです。
クライアントの会社や、アピールしたい商品やキャンペーンを、わかりやすい形にして世に送り出すことがイラストレーターの重要な任務であり、その結果、成功できたときには大きなやりがいを感じるでしょう。
イラストレーターに求められるもの
フットワークの軽さ
イラストレーターの場合、プロデューサー、ディレクターや編集者などと呼ばれる担当者と共に仕事をすることになります。
担当者は、本や広告を作成することを目的として仕事をしています。
そのため、決められた予算内で、カメラマンやコピーライター、デザイナーなどのさまざまな技能を持った人材を使いこなすことが求められます。
彼らの視点から見て、イラストレーターにまず望むのは、フットワークの軽さです。
イラストをお願いしたときにすぐに対応してもらえたり、すぐに欲しいイラストを制作してもらえたりするフットワークの軽さを持っていれば「今回の仕事が良かったから次もお願いしよう。」と思ってもらえるでしょう。
イメージを理解する力
イラストレーターがイラスト作成時に、想像しやすいような依頼を、クライアントが毎回してくれるとは限りません。
ときには、内容がぼんやりしていてどのようにイラストにしていいのか判断が難しい要求をされることもあります。
そういった困難なシチュエーションでも、クライアントの意図をきちんと汲み取った上で効果的な提案ができ、クライアントが満足できる作品を提供できる力があれば、イラストレーターとして大変大きな武器となります。
条件を考慮したイラストを描く力
イラストレーターは、クライアントの要求にマッチしたイラストを描くことが仕事です。
クライアントによって予算や納期、テーマが毎回違ってくるので、依頼された内容を理解し、どんな状況にも対応できる力が必須です。
また、イラスト制作などの創造的な仕事では、クライアントの要求が明確であることは稀で、多くの場合漠然としたイメージしかない状態で仕事を進めることになります。
わずかな情報からでも、的確にクライアントの意図を読み取り、それをイラストとして表現できるようになると、多くの仕事が自然に舞い込んでくるようになるでしょう。
まとめ
イラストレーターの役割とは、クライアントや制作担当者の要望に合わせてイラストを制作する仕事です。
相手からの要望を汲み取り、クライアントがイメージする最高の成果を出せるイラストレーターが求められています。
イラストレーターを目指す人は、普段から顧客を意識して絵を描く練習をしておくと必ず将来役に立つはずです。